住まいの基礎知識 【給湯設備】



 電気温水器
貯湯型ボイラーで、サーモスタット(自動的に温度を一定に保つ装置)によって貯湯温度を一定に保つようにできています。深夜電力(昼間は通電せず、割安の深夜に通電してお湯を沸かす装置)を使うなど経費も安くなっていますが、設備面積を多く取られることが難点です。

■電源を入れるときは、タンク内に水が入っていることを確かめます。また、長期間使用しない場合は水を抜いてください。
■外まわりが汚れたら、乾いた布に中性洗剤を薄めたものを含ませて拭きます。

3年に1度は専門業者に点検・掃除を依頼してください。
お湯に色がついた
タンク内でさびや水あかが繁殖しているかもしれません。専門業者に掃除を依頼してください。

 瞬間湯沸器
給湯の蛇口を開けることで圧力差ができ、その力で点火します。元止式と先止式があり、元止式は瞬間湯沸器を取りつけているところだけ、先止式は1台で台所、洗面所、浴室と複数の場所でお湯が使えます。


時々、フロントカバーやバックカバーを濡れた布で拭いてください。汚れがひどいときは、中性洗剤を含ませて拭き、後で水拭きとから拭きをしてください。

年数を経るとバーナーなどに白い粉状のさびや黒いススがつきます。3年に1度は専門業者の点検を受けましょう。

お湯がでない
給水用元栓が閉まっていないか確認してください。あるいは、器具内での凍結かもしれません。凍結の場合は、専門業者に修理を依頼してください。

お湯に色がついた
お湯をだした直後に白濁していることがあります。これは水中に溶け込んだ空気が熱せられ、大気圧まで急速に減圧されたために起こるもので、異常ではありません。しばらく出し続ければなくなりますが、正常な状態に戻らないときは専門業者に相談してください。

お湯がぬるい
ガス元栓の開きが不十分な場合と、湯温・湯量調節の不適切が考えられます。確認してください。そのどちらもが適切なのにお湯の温度が上がらない場合は、熱交換器の目詰まりや水ガバナー(水圧が強すぎる場合に水圧を抑える装置)の故障、LPガスの不足が考えられます。専門業者に点検・修理を依頼してください。


※使用の際は換気に十分気をつけて、不完全燃焼を起こさないよう注意してください。万一の備えに、ガス漏れ警告器をつけましょう。

※就寝時や外出時、長時間使用しないときは、必ず元コックを閉めてください。